介護施設の種類と特徴について
掲載日:2024.02.19(月)
一口に老人ホーム(介護施設・高齢者向け施設)といっても多種多様にある高齢者向け施設(介護施設)。
施設の種類やその違いについて分かりやすく整理してご紹介します。
- 長期療養型病院とは?
- 有料老人ホームとは?
- サービス付き高齢者向け住宅とは?
- グループホームとは?
- リハビリ特化型デイサービスとは?
長期療養型病院とは?
札幌市内でも長期療養型病院は何カ所かあります。介護士さんの給与が高いのが精神科病院又は療養型病院になります。
急性期病院は基本的に1ヶ月以内が標準で、長くても3ヶ月ほどで退院となりますが
療養型病院では基本的に入院期間の制限はありません。ですので、比較的介護度が高めの方が多いです。
ただし、特養とは違いあくまで治療目的の入院になりますので、24時間看護師がいるため夜勤時でも安心して働けます。
また、療養型病院でも医療療養病床と介護療養病床の2種類があります。
医療療養病床は医療保険を利用しているのに対し、介護療養病床は介護保険を利用した病床という違いがあります。
有料老人ホームとは?
有料老人ホームは、高齢者が快適に暮らせるようにサービスを充実させた住まいのことです。
具体的な内容として、食事提供、洗濯、掃除、身体介護や健康の管理などを行います。
有料老人ホームは非常に増えており、元々は入居費や月々の住宅費+介護サービスなどで一般の方が簡単に入れる金額ではなかったのですが
近年は有料老人ホームが増えて金額もリーズナブルにしている会社が多く、サービス高齢者住宅との境界線もなくなってきているのが現状です。
昔から有料老人ホームで働いている介護士さんが月給が高いのは、月々の費用が高いのでサービスの質なども考え月給が高いのです。
サービス付き高齢者向け住宅とは?
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者の方々が安心して暮らしていけるサービスを提供するバリアフリー構造の高齢者専用賃貸住宅です。
介護が必要となった際は、訪問介護やデイサービスなど、外部の介護サービスを利用することができます。
ですので、介護士さんの働き方はよく聞く施設内訪問介護に属します。
サービス付き高齢者向け住宅は夜勤の種類が多く、宿直・夜勤・夜間専門管理人など様々なので、
他の施設のように介護士さんが24時間介護というよりは「夜の時間は緊急事態に備えて職員がいる」という感覚のところが多いです。
そうではないサービス付き高齢者向け住宅もありますが、大体は宿直的な位置付けになります。
グループホームとは?
グループホームは、「一つのユニットに9名」と人数が決まった介護施設です。
入居できるのは要支援2から要介護5までの方、原則として65歳以上、65歳未満でも初老期認知症を患っている方など
主に認知症の方のみが利用しています。
仕事内容は基本的な介護に加え、料理、洗濯や掃除など普段の生活の中で行うようなことも仕事の一部となっています。
特徴としては、無資格・未経験の方でも働けるチャンスがあるのがグループホームです。
ですので、初めて介護の仕事をしたのがグループホームや病院といった方の割合は非常に多いです。
今後10年間で認知症を患う人は1,300万人にまで増えると予想され、
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われている時代ですので
グループホームや介護施設は今後増えていきます。
リハビリ特化型デイサービスとは?
近年、身体機能の維持や回復を目的とする高齢者のニーズにより、デイサービスの特徴を明確にするため
「リハビリ特化型デイサービス」や「機能訓練型デイサービス」などと名称をつけてデイサービスを運営している施設です。
高齢者が増えていく中で、より専門的な内容に特化して差別化を図り、健康を第一に考えたデイサービスの種類です。
ですので、利用者の方は比較的カラダを動かすことが好きな方が多いです。