腰痛の予防と対策
掲載日:2024.05.21(火)
介護士さんにとって重要な問題…それは『腰痛』
- そもそも腰痛の原因とは何か
- 介護での腰痛は仕方がない?
- 腰痛にならないために
- 腰痛になってしまった場合は?
そもそも腰痛の原因とは何か
具体的な痛みの原因:
筋肉が緊張して硬くなったまま力を抜くことができない → 刺激に過敏になり、わずかな刺激でも過剰に痛みを感じてしまう
☆筋肉が緊張して硬くなると血流が悪くなる
→血流が悪くなると、痛みを出す物質が血流の悪い部分でとどまってしまう
☆関節回りの靭帯や筋肉が硬くなってしまい関節の動きが小さくなる
→関節の動きの限界が本来よりも小さくなり、大きく動こうとすると痛みが出てしまう
☆関節の動きが悪くなると周りの関節にも影響を与える
→股関節の動きが悪くなると、近くにある腰は股関節の分まで動いてしまい、過剰な負担が腰にかかってしまう
上記が実際に原因となることが多いです。
介護での腰痛は仕方がない?
介護による腰痛は、主に筋肉疲労の積み重ねによって起きると言われています。
介護で腰の筋肉を酷使してしまうと筋肉が緊張してこわばり、慢性的な痛みを感じるようになるのです。
また、長期にわたって腰へ負担をかけ続けると、何気ない動作が引き金となり「急性腰痛症(ぎっくり腰)」を発症することもあります。
☆腰部(首・肩・腕などにも)に負担のかかる姿勢
・前傾姿勢(前かがみ)
・中腰
・体幹のひねり
・長時間の同一姿勢
腰痛にならないために
いろいろ調べた方も多いと思いますが、結果から言うと「意識を変えること」が一番早いです。
例えば、腰が痛い方は背骨をまっすぐにしたほうが良いとか、ストレッチをするのが良いなど色々と予防の仕方は言われますが、忙しい介護のお仕事
をしている中でルーティンを作るのは非常に難しいと思います。
腰が痛くなり限界がきてから初めて対策をする方が多いと思いますが、日頃から腰を曲げないことや、重心を低くして介護業務にあたるなど、自分の
ちょっとした意識で簡単に変えられることから始めるのが最大の予防になります。
腰への負担は介護の時以外にも常にかかっているので、まずは、「意識を変える」→「ストレッチをしっかりする」→「ルーティン化する」など順番
を整理することが重要になります。
腰痛になってしまった場合は?
介護の仕事をしている方の7割以上は、腰になんらかの痛みがあると思います。
腰痛になってしまった場合、介護の仕事をしている限り絶対に治るという保証はありません。
ただし、腰痛が起こってしまった場合は向き合うしかありません。
マッサージを受けたり、腰痛ベルトを付けたり、運転する際も腰痛を和らげるクッションを使用するなど、これ以上腰に負担をかけないように対策す
ることが一番の近道になります。
身体あってのお仕事になりますので、年齢などを理由にして放っておくのではなく、自分の身体のことを理解し向き合っていきましょう。